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29 / October 2018

最終的にはタイヤにすべてを委ねるしかないんです。だから僕はパナレーサーを選ぶ

10歳からツーリング、16歳から始めた自転車競技は22年…今も続いている。スペインで6シーズン、アフリカ・アジアのロードレース、トレーニングを通じて走破してきた距離は約40万キロ。これは己の体力と支えてくれた自転車、そして共に走ってきたタイヤが走破してきた距離だ。
 
「タイヤの性能?学生時代(1990年代後半)は練習もレースもチューブラーがロードの常識。当時クリンチャーはMTBからやってきた産物として伝統的な文化を重んじる?ロード界にはなかなか浸透しなかった」当時高校生だった自分は体力任せに先輩の見よう見まね、当然「ロードはチューブラーでしょ」と走っていた。そして当時は細ければ細いほどいいと19Cのタイヤで走っていた時代であった。



タイヤの重要性を認識したのは2000年、スペイン・マジョルカ島で行われたUCIステージレース「シントゥロンマジョルカ」に参戦した時。雨がちな2月のマジョルカ島、先輩から譲り受けた使い古しのクリンチャーを履きレースを走った。ウェットな路面に理由もなく車輪をとられ一日で4回も転んだレース。「レースどころかまともに走る事ができない…」ようやくタイヤの重要性に気づいた。



時は過ぎ競技歴10年目を迎えた2005年(当時25歳)。アフリカのUCI2-2のステージレース「ツールドファソ」に参戦した時の事…、40度強の過酷な気温に極めて悪い道路環境、1300kmのツアーでパンクは致命傷となる。クリンチャーの裏地にガムテープを張りめぐらせて走った。そして、ステージを終えたアフリカの選手たちがちょっとした未舗装路で自転車を押して歩いているのを見て衝撃を受けた。「この国でロードのタイヤを買える場所はない。お前はもっとタイヤを大事にしろ」機材に対する概念を身改める出来事だった。それ以来、彼らのスピリッツへのリスペクトも込めて練習後にタイヤを拭いたりメンテナンスする事を心がけるようになった。
 
パナレーサーと付き合いが深くなったのは2006年、日本の実業団チーム「コムレイドGIANT」に所属した時の事。チームのサプライヤーで開発担当の宮路さんは多くの試合に足を運び、「この大会の路面環境で選手はこういう走りをする」といったような選手でも観客でもない開発者という視点でレースを見続ける後ろ姿を何度も見てきた。レース直後に開発者がその場で選手に直接聞くフィードバック、文面のレポートよりなによりも選手と開発者の密な距離感がパナレーサーの進化を支えていると確信した。
 
それから10年が立ち、私はベテランとなり指導者の立場として2017年にチーム AVENTURA CYCLINGを立ち上げた。



自分がチームを持った折に真っ先に「タイヤの相談するならパナレーサーを…」と話を持ちかけた。「最終的な信頼は全てこの細いタイヤに委ねられてる」パナレーサーを支えるスタッフの情熱に改めて惚れ込んだ。今私は多くのビギナーたちを教える立場となった。時代は変わりロードレーサーは空前のブームの渦中。そして情報化社会、消費者がモノを見る目も厳しくなっている。長年日本のレースを研究しつくしてきたパナレーサーのロードタイヤをシンプルに僕はユーザーに進めている。それはユーザーが知識として持っているロジカルな見解よりも更に深いところにパナレーサーのタイヤ作りに対する長い経験とアップデートされてきた製品開発の信用があるから…。


 
パナレーサーを推す私の気持ちはこれまでに書いた通りであるが、ここからはさらに個人的な印象としてパナレーサーの製品に対して話をしていきたい。
 
私がお勧めするタイヤは何と言っても RACE D EVO3だ。パナレーサーのRACEシリーズ全般にある特徴がやや硬質なタイヤと先端の尖った表面の形状。設置面の印象はフレームや車輪の性能以上に走行感を決定づけるものと私は考えている。パナレーサーのRACEシリーズ23Cの醍醐味は線を伝うような直線的な走行感と、バイクを倒し込んだ時のキャンバー角にタイヤがしっかりと路面を咬んでくれる印象。そして適度に硬質なコンパウンドがライダーの精神状態をハイにしてくれるまさにレーシーなテイスト。かつて広島森林公園で全日本選手権ロードが頻繁に行われていた時代、パンクの多いこのコースでRACE Dは開発された。つまりRACEシリーズのテイストを持つタイヤでは最も耐久力があるのがこのDシリーズなのだ。


 
AVENTURA CYCLINGでは急停止、急加速などのデモを行うレッスンの他、トレーニング、レースにいたるまで多くのシーンでこのRACE D EVO3を使用している。それは「RACEシリーズの持つ高性能に加え、耐久性が抜群であるから…」これは所属する若い選手たちにも大きな信頼を得ている。


 
 時折レッスンのデモンストレーションで急ブレーキで後輪を流すことがある。荷重のバランスが悪いと一発で後輪のタイヤは削られケーシングがむき出しになる。当然使用しているRACE Dもケーシングが見える程傷を負ってしまうことがあるのだが、この状態でも3時間のテクニックレッスンを全うしてしまうほどパンクに強い。


 
自宅に戻りカッターでタイヤをカットしてみると、なぜこの状態で走れたのか…耐パンクベルトがいい仕事をしているのを見て納得した。




「これがレース中だったらとっくに諦めている」そんな状況でもタイヤであり続けるパナレーサーのRACE D EVO3。僕はこのタイヤに絶大な信頼を置くようになった。



管洋介(すが ようすけ)
AVENTURA CYCLING 代表 有限会社デボ 代表取締役社長
 
≪プロフィール≫
競技歴22年のベテランロード選手。国内外で50ステージレースを経験。近年は長い経験を生かしてメディア出演も多く、バイシクルクラブ誌のレギュラーキャストとして、モデル、インプレッション、ライディングアドバイス、好評の連載を持つ。自転車スクール講師としてAVENTURA CYCLING イベント他、様々なコミュニティでのテクニカルコーチ務める。2017年よりAVENTURA CYCLING を立ち上げ、自転車界の明るい未来をリードして行く。
 
チーム情報 http://www.aventura-cycling.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/Aventura-Cycling-404488796644632/

≪チーム遍歴 ワークスチームのみ≫
2001年 RIGIDA BIANCHI
2002年 Sereno A&T InterMAX
2003年 BRIKO IBERIA
2004-2006年 VIVEROS ALCANAR
2007年 Comrade GIANT
2008-2011年 ACQUA TAMA 設立・運営・選手
2012年 PEUGEOT
2013年 Neil Pryde PRO CYCLING
2014年 MATRIX POWERTAG
2015-2016年 GUNMA GRIFIN 設立・運営・選手
2017年-現在 AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING

≪主な戦績≫
2005年
・VUELTA VIRA-REAL ステージ11位
・VUELTA MAESTRAZGO 総合15位
・ツールドブルキナファソ(UCI2-2)総合15位
2006年
・ツールドブルキナファソ(UCI2-2)ステージ9位
2010年
・グランプリシャンタルビア(UCI2-2)ステージ11位
2011年
・グランプリシャンタルビア(UCI2-2)ステージ10位
2014年
・ツールドイジェン(UCI2-2)ステージ19位
2015年
・ツールド北海道(UCI2-2) ステージ15位
他 ジャパンカッププロロード ツアーオブジャパンなど多数の出場歴あり

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