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24 / August 2018

インタビュー企画第3弾! パラリンピックメダリスト 土田和歌子選手の『挑戦』

インタビュー企画第3弾は、前回の谷新吾選手に続いてトライアスリート。車イス陸上のマラソンやトラック種目で輝かしい戦績を残してきた土田和歌子選手が、今年から本格的にトライアスロンへ参戦! 新たな競技に「挑戦」する心境やいかに・・・

 

 

Q(パナレーサー):

2003年から15年間、車イス陸上選手としてサポートさせていただきましたが、今年からはトライアスリートですね。まずは競技を転向された理由をお聞かせください。

 

A(土田和歌子選手):

2016年リオパラリンピック後に出場したニューヨークシティマラソンのレース中に喘息(ぜんそく)を発症し、医師の勧めもあり治療の一環としてはじめたのが水泳でした。

さらに、クロストレーニングの一環としてハンドサイクルを取り入れたことで自然とトライアスリートになる条件が整ったのです。

トライアスロンに正式に転向したのは今年1月で、現在、人生8回目のパラリンピックを目指しています。



 

Q:

新たな挑戦ですので不安もあったと思うのですが、それは漠然としたものでしたか? それとも具体的なイメージがありましたか?

 

昨年からスイムに苦手意識があり、そこには恐怖心や不安な気持ちが強くありました。

まずはそこを払拭(ふっしょく)するため、年明けに新しいスイムコーチとタイ合宿を組み、1週間、海練習を行いました。それはつらく苦しいものでしたが、そのおかげで、ある程度恐怖心も抑えることができるようになりました。シーズン前は多くの時間をスイム強化に充てましたね。



 

Q:

シーズンインしてから、その不安感に変化は生じましたか?

 

シーズンが始まってからも、スイムの苦手意識は引き続きありましたが、レースやトレーニングを重ねるにつれて不安も薄らいできています。



 

Q:

トライアスロンへの転向でトレーニング内容も変わったと思いますが、苦労していることはありますか? 

 

3種目のトレーニングを行いますので、常にどこかへ出かけなければなりません。

プールや海、ハンドバイク練習場所など、毎日が車での移動ですので、サポートしてくれている主人やスタッフには本当にお世話になっています。マラソンの頃は全て一人でできていましたが、トライアスロンの場合、例えば海で練習する時などは浜辺までおんぶで連れて行ってもらわなければなりません。自分が障がい者であることを痛感させられます・・・

 

Q:

体形や体調など身体に変化はありましたか?

 

スイムを始めたことで心肺機能が以前より高まったことと、風邪をひきづらくなったように感じます。後はハンドバイクでさらに腕が太くなったと言われます(苦笑)

 

Q:

トライアスロンは3種目ありますから機材も大幅に増えましたよね? 海外遠征とか大変じゃないですか?

 

とても大変です! 荷物が多いのでサポートなしではとても渡航できません。スタッフの方々には本当にお世話になりっぱなしなので、レースの結果で恩返しをと思って挑んでいます。



 

Q:

ランパートでは、マラソン競技時と同様、後輪に「NEWウルティマ マラソン」前輪に「ラピーデ プラス」を使われていますが、やはり長年愛用されている安心感からですか?

 

もちろんです! 絶対的な安心感&安定感そして信頼感があります!



 

Q:

スイムとバイクのパートを終えた後で疲労を感じていると思いますが、空気圧の設定はマラソン競技時と同じでしょうか?

 

はい。マラソンの時と同じ89気圧ぐらいの設定で走っています。



 

Q:

機材以外でレースに向けて配慮している(注意を払っている)ことはありますか?

 

やはり体調の管理です。

昨年は熱中症でレースに出られなかったりトレーニングが滞ったりしたシーズンでしたので、今年は徹底した体調の管理をしています。

 

Q:

ママさん選手ならではの苦労や喜びを教えてください。

 

トレーニングが終わってからの食事の支度などは、肉体疲労もありとても大変ではありますが、息子も主人も美味しい美味しいと言って食べてくれるので頑張って作って良かったと感じます。また、レースでの結果やその過程においても家族の温かさや喜びを共有できる嬉しさは格別です。

 

Q:

現在トライアスロン以外に挑戦していること、挑戦したいことはありますか?

 

今は2020年に向かっている段階ですので、トライアスロン以外のことは考えられないですが、生涯、何かに挑戦する気持ちは持ち続けると思います(笑)



 

Q:

では最後に、2020東京パラリンピックに向けて意気込みをどうぞ!

 

自分の競技人生を悔いの残らないように精一杯、一日一日を頑張りたいと思います。そして東京に選出された暁には、最高のパフォーマンスを目指します!


 

土田和歌子(つちだ わかこ)


プロフィール

高校2年生の時に、友人とドライブ中、交通事故に遭い車いす生活となる。

1998年長野冬季パラリンピックでは1500mで自己の世界記録を更新し金メダルを獲得。

1000mでも金メダルを獲得し2冠を達成。100m500mでも銀メダルを獲得した。 

1999年からは陸上競技に転向。2004年アテネ夏季パラリンピックでは5000mで金メダル、マラソンで銀メダルを獲得し、日本人史上初の夏・冬パラリンピック金メダリストとなった。

2018年より正式にパラトライアスロン競技へ転向し2020年東京パラリンピック出場を目指す!

 

土田和歌子選手公式サイトhttp://www.tsuchidawakako.net/

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