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25 / July 2018

インタビュー企画第2弾! カリスマトライアスリート 谷新吾選手の「今」

Akihiko Harimoto

今回は、国内外のレースで数々の入賞を積み重ね、アイアンマンハワイ世界選手権にも十数回出場したカリスマトライアスリート谷新吾選手にインタビュー! 今なお現役で活躍できる「源」とは・・・

 

 

Q(パナレーサー):

振り返れば長い間柄になりますね。谷選手はPanaracerのタイヤを使い始めて何年になりますでしょうか?

 

A(谷新吾選手):

12年になります。

ここまでお世話になるとは。本当にありがたいです。

出会いは51.5のトライアスロンで活躍した中込英夫選手の紹介なんです。
 

Q:

長年愛用されている訳ですが、その理由をお聞かせください。

 

A:

一言で「信頼と安心」、ですね。



 

Q:

トレーニングとレースではタイヤは使い分けておられますか? 使い分ける理由があれば教えてください。

 

A:

レースはチューブラー、トレーニングはクリンチャーと使い分けています。

レースでは軽量化を第一に考えますので、チューブラーになればホイールもクリンチャーに比べ軽量化できますし、パンクのトラブルでも取替時間が多少は短縮できますので。

トレーニングでクリンチャーを使用するのは、コスト面も大きな理由の一つです。またスクール会員さんの普段使いはクリンチャーが支流なので、自分も実際に使ってみてフィードバックしたいと思っています。



 

Q:

今使われているそれぞれのタイヤの印象をお聞かせください。

 

A:

レースでは「RACE D EVO3チューブラー」を使用しています。

今年の宮古島大会から26mm幅を使い始めました。それまで使用していた23mm幅の時に感じていた路面に吸い付くようなグリップも変わりなく、それでいて前へ進むクイック的な感覚が気に入っています。重量は26㎜幅の方が少し重いですが、乗り心地が非常に良かったので後半戦も使用します。


トレーニングで使用しているのは「RACE D EVO3クリンチャー」。

このタイヤがあるからパナレーサーを使い続けていると言っても過言ではありません。ホント好きですね。パンクしませんもん(笑) チューブラーもそうですが、耐パンク性能が半端ない。ロングライド、ロングディスタンスのトライアスロンには欠かせないと思っています。
 

Q:

今年の全日本トライアスロン宮古島大会でも9位入賞されましたが、この時空気圧はどれくらいに設定されましたか?

 

A:

フロント850kPa、リア900kPaに設定しました。

後輪に体重が多めにかかる分、大体前後で50kPa程度の差をつけて入れています。

 

Q:

タイヤはもちろん、アイアンマンならではの、バイクでされている工夫があれば教えてください。

 

A:

必ずレースでは耐パンク性能の高いタイヤを使用します。タイムロスだけは避けたいので。

また、レースには着替えからエイド補給まですべて競技時間に含まれますし、特にアイアンマンは長丁場のため、補給食の取り方がレースを左右します。補給が命であり、確実に摂取するため、ウォーターボトルにあらかじめジェルなどを詰めた状態でスタートしています。



 

Q:

では、レースにおいてバイクパートは時間的ウェイトが大きいのですが、力配分はどうされていますか?

 

A:

コースロケーションや坂の勾配など色々ありますので、その場その場で臨機応変に対応します。すべてに言えることは、今この瞬間で後悔のないよう走ること、この瞬間の積み重ねが最後につながっていることです。なので、バイク競技中に次のランの事はほとんど考えたことはありません。一種目ごとに集中してがんばることにしています。

 

Q:

と言うことは、ランのペース配分も集中あるのみですね。

 

A:

最近のレース展開ではバイクまでに蓄積された疲労がなかなかランに入っても抜けないため前半は我慢の走りが続いています。行きたいけど行けない…。そんなこともあり、時計とのにらめっこは置いておいて、走りたいフォーム、走りたいスピードなど、感覚を大事にしています。もちろん競争なので背中が見えたら思いっきり行っています。タイムより順位、順位より今の自分、気持ちの配分ですかね。



 

Q:

なるほど。では、ランの一番苦しい時は何を考えていますか?

 

A:

自分が苦しい時は相手も苦しいはずと自分に言い聞かせています。

頭にあるのはフィニッシュの瞬間を楽しむイメージ。ここは以前からあまり変わらないですね。



 

Q:

トライアスロン初出場が1988年ですから、今年で競技生活30年! しかも、常にトップレベルで競われているのですが、実現するための秘訣を教えてください。

 

A:

秘訣と言うものでもないのですが「無理をしない」ことです。今だから言えることですね。

実業団チーム時代の2030代は、今思うと非常に無理をして追い込んでトレーニングしてきました。そのおかげで優勝もありました。あの時代があったからこそ、今の自分もあるんですがね。

 

それと、良くも悪くも、過ぎたレースの事は忘れること。

もちろん悔しくて、ずっと脳裏に焼き付くこともありました。今もありますが、深く思うとストレスになるので。「今の自分を受け入れてトレーニングする」が、長年の経験で生み出した秘訣です。



 

Q:

その秘訣は、20代の頃から、年代や年齢によって変化してきましたか?
 

A:

若い時に競技レベルを高い所に持っていったからこそ、年齢が変わっても肉体、精神共に緩やかに、より長く活動できていると思います。自分の力を受け入れられずにもがいていた30代後半はきつかったですね。しかし、今の自分に何ができるか、チャレンジし続けたいと考えていると面白いです。あの時辞めなくて良かったな~と、今はまた楽しくなってきました。気持ちもタイムもトライアスロンを始めたころに戻ったな~と思っています。



 

Q:

今は「アイレクストライアスロンスクール」でコーチもされていますが、長年の経験がコーチングにも活きているのでしょうか?

 

A:

私がこれまで続けることができたのは「トライアスロンが楽しかったから、好きだったから」です。この気持ちを持ち続ける人は強くなります。

スクールでは、大人の部活のようなワイワイと賑やかに楽しむことを第一の優先順位にしています。私のコーチングのスタイルは、みなさんの応援団という立ち位置なのです。



 

Q:

今春は、同じくパナレーサーがサポートする西内洋行&真紀夫妻と合宿が一緒だったようですが、何か発見はありましたか?

 

A:

西内夫妻とは同じ実業団チームに在籍していましたからよく知る仲です。当時もチャレンジャーでしたが、今も二人仲良くトライアスロンに向き合っている姿はかっこいいですね。

宮古島合宿は4日間と短い期間でしたが、西内君のトレーニングメニューが非常に合いました。普段のメニューも作って欲しいくらい(笑) また来年もぜひ合宿に参加したいと思っています。



 

Q:

では最後に、今後の目標をお聞かせください。

 

A:

まずは今シーズンの後半戦、佐渡大会を頑張ります。

そして近いうちにアイアンマンハワイの地にもう一度立ちたいと思っています。



 

谷新吾(たに しんご)

プロフィール
1991年の全日本トライアスロン皆生大会での優勝を皮切りに、国内外のレースで数々の入賞を積み重ね、アイアンマンハワイ世界選手権にも十数回出場。水泳終了時の50位からトップにあと36秒差の2位まで追い上げた1999年のアイアンマンカナダ大会は歴史上の名勝負として有名。現在は愛知県のトライアスロンスクールで指導にも力を入れている現役トライアスリート。

谷新吾選手公式サイト http://www.shingotani.com/

アイレクストライアスロンスクール http://www.ilex-triathlonschool.com/

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