MEDIA CONTENTS メディアコンテンツ

19 / May 2017

大人の工場見学 ~サイクルキャップ編~ 株式会社コカジ

4月に販売を開始したサイクルソックスに続き、今月末はいよいよサイクルキャップを販売します。
開発コンセプトはサイクルソックス同様、品質と性能を重視し、かつ価値ある一品をお届けしようというもの。
 (バックナンバー)
 3/10 新製品「RACE A ソックス」の開発現場~コーマ株式会社~
 3/24 PanaracerとFOOTMAXがコラボするとこうなります
そうしたコンセプトに基づき、今回、開発から生産をお願いしたのは大阪府箕面市に本社・工場を構える株式会社コカジ(以下コカジ)。創業1947年の帽子専門メーカーです。
(株式会社コカジ 本社ビル)
主に委託生産を請け負っておられるため、その社名を聞く機会はあまりないかもませんが、本社ショールームには取引先の有名ブランド品がズラリと並び、圧巻です。
(本社ショールーム兼ミーティングルーム)
コカジでは8割を海外拠点で生産しており、サンプル品や小ロット品を国内で対応。製法や設備に大きな違いはなく、またコストが大きく変わるため、あえて国内生産を選ぶブランドは少ないとの事。今回パナレーサーの発注ロットが少ない事からおのずと国内生産となりますが、しかしパナレーサー的にはコスト以外の利点を海外生産に見出す事は難しく、素材選びや繊細なオーダーへの対応力、なにより仕上げの丁寧さを考えると、国内生産以外の選択肢はありませんでした。
(本社工場)
株式会社コカジのプロモーションムービーはコチラ↓↓↓


4月に発売を開始したサイクルソックスは、メーカーであるコーマ株式会社のブランド「FOOT MAX」製品をベースにしたため、素材選びはもとより、機能やスペックであれこれ悩む事もありませんでした。今回は、ベースとなるサイクルキャップをコカジが製品として持ち合わせていない事もあり、量産までには時間がかかるだろうと想像していたのですが、最初のデザイン画が上がってきた時点で「おおっ!」となり、ファーストサンプルが上がってきた時、全てが杞憂であったと気付かされました。今に思えば、これまで多種多様なスペックの帽子を生産されているわけで、引き出しは無数にあったという事です。

そして出来上がってきたファーストサンプルで実走テストを繰り返し、熱烈なサイクリストの要望を形にすべく改良を重ねます。目には見えないパーツの見直し、刺繍内容や位置の変更、数ミリ単位でのサイズ修正など、さまざまな要望点が即座に現場へと伝わり、量産スペックに落としこまれていきます。

こちらは帽子のサイズ測定機。計測にはちょっとしたコツが必要でした。

そしていくつかのサンプルを経て、想像したいたよりも早い段階でスペックが確定されました。生産拠点が同じ日本だからこそ物理的な距離がないうえ、精神面でもストレスを感じる事なく、全ての作業がスムーズに進んでいきます。

こちらの男性お二人が、デザイン~開発をして下さった飯尾さん(右)と岡本さん(左)。サンプル作成チームの若い女性スタッフと共に、細やかな配慮をして頂きながら量産化に向け調整して下さいました。とはいえ、全てのスペックが確定してもすぐ量産ではなく、いわば順番待ちです。

「まもまく生産が始まります」との一報を受けたのは、スペック確定から1ヶ月後くらいでしょうか。胸躍らせながらも無理を言って、その生産現場を取材させていただきました。

キャップの生産工程
‐ 素材の貼り合せ ‐
一枚ものに見えるキャップの本体部分、実は表と裏、それぞれ機能の違う2枚の素材を貼り合わせています。

量産品では、素材を貼り合わせる作業は外注だそうですが、サンプル品はこのラミネーターのような社内設備で対応してくださいました。

貼り合わせ後は、2枚を組み合わせているとは思えない仕上がり。


‐ 裁断 ‐
こちらの仕様書がベースとなり、各工程で作業が進んでいきます。

まず「手断ち」と呼ばれる裁断から。

上下運動するカッターの刃で、型紙に重ねた布を綺麗に裁断していきます。


ちなみに大量生産品の場合は、型紙ではなく抜き型でプレスして裁断します。

奥に見えるのはそれぞれの抜き型。

ロスを極力出さないよう、パズルを組み合わせるように抜いていきます。

「RACE A キャップ」の型紙と、裁断後に刺繍を終えた本体部分。

構成パーツとしては、この本体部分のほか、デザイン用の色テープやツバ部のインナー、ビンカワ、サイズ調整用のゴムなど、10点ほどになります。

コカジではこんなに沢山の型紙を管理されています。


‐ 縫製 ‐
裁断後に、刺繍や印刷を終えた各パーツを縫製していきます。

こちらは「GRAVELKING キャップ」のサイド部に反射テープを縫い合わせる作業。

本体部分の縫製が完了。反射テープ含め、この帽体部分だけで6つのパーツで構成されています。

次に「インチテープ」と呼ばれる細く硬い紙(もしくは樹脂)を帽体サイド部に縫い合わせます。

サイズを決める重要なパーツであり、次工程で伸びたり縮んだりして不安定にならないよう帽体のサイズを固定します。

帽体のサイズが固定されたら、他のパーツを取り付けていきます。

こちらはツバの部分。

ちなみにツバの中には、製品に応じて厚みや形状の違うインナーが入っています。

次に「ビンカワ」と呼ばれるパーツの取り付け。

帽子をかぶった際、ハチマキのごとく頭部に沿うため、装着した時のフィット感や、特に汗をかいた時にパーツの違いを感じる部分です。


帽子らしくなってきました。


次に、微妙なサイズ調整用のゴムバンドの取り付け。

先ほどのビンカワ部の隙間を埋めるように、帽子後方に縫い合わせます。


参考までに、こちらはミシンの糸調整(上糸と下糸)の見本(悪い例)として縫ってもらいました。

黒い下糸が表面にポツポツと見えているのがお分かりでしょうか。

上糸と下糸、それぞれのテンションを調整する事で、このように綺麗に仕上がります。

また、縫製に使用する糸はこんなにカラフル。

たくさんの種類の中から、お好みに応じてどうぞ。

全ての縫製が終わると、検針機に通します。
 
針が残っていたりするとブザーが鳴ります。

‐ 成型 ‐
縫製が完了すれば、もうほとんど帽子の形になっていますが、続いて成型作業へと進みます。

それぞれのサイズに応じてこちらの機械に帽子をかぶせ、熱と水蒸気によって曲線を描く帽子本来の姿へと成型します。

なかなかインパクトのある光景です。


全ての作業を終え、外観チェック。

機能表示タグを付け、一つ一つ袋に詰められ、出荷を待ちます。

コカジ社長からのメッセージ
ミーティングに伺った際、幾度かお声をかけて下さってはお気遣い頂いた、株式会社コカジの代表、古鍛治社長。

「消費者の皆様に被っていただけるよう、様々なご要望をどのように取り入れられるか、楽しくもあり苦慮する毎日です。ブランドイメ-ジに適合した物作りで皆様に受け入れられるよう、今後も滅げずに帽子一筋を貫きます。」

いかがでしたでしょうか。
パナレーサーが自信を持ってお届けする、株式会社コカジにより生産されるサイクルキャップ。
いよいよ今月末には全ての生産を終え、皆様にお届けできるかと思います。それまで楽しみにお待ちください!


​「RACE A キャップ」
・カラー : 3色 ブラック×レッド、ブラック×ブルー、ホワイト×ブラック
・サイズ : 2サイズ S/M(54-57cm)、M/L(56-59cm)
・価格 : 税込¥5,000-
・5月30日より販売予定

「GRAVELKING キャップ」
・カラー : 2色 ブラック×ブラウン、ホワイト×ブラック
・サイズ : 2サイズ S/M(54-57cm)、M/L(56-59cm)
・価格 : 税込¥5,000-
・5月30日より販売予定

​いずれもパナレーサーオンラインショップでのみ、ご購入が可能です。

PREV

メディアコンテンツ一覧

NEXT